なぜ線一本で伝わる?水墨画の線が生きる理由と描き方の考え方

こんにちは 水墨画家のCHIKAです。

毛筆で描いた一本の線が、
木の枝に見えたり、
煙にみえたり etc.

まるで魂が入ったかのように、
さまざまな表情を見せてくれます。

一つとして同じ線がないので、
それは、あなたしか描けない
線となります。

毛筆の線は様々な表現が可能です


日常よく使う鉛筆やペンと
比べてみましょう。

<同じ幅の線になりやすい道具>
鉛筆やペンは、線が均一です。
表情を出すためには沢山の線を
必要としたりします。

一方、水墨画の筆は、
<一本で表情が変わる毛筆>
根元から穂先まで使います。
太細、濃淡、滲み、かすれ、

それに、筆圧を変えたり、
緩急をつけると、また
表情を変えていきます。

一本でもこれだけ多彩に、
使い分けすることが可能です。

まず、初心者さんは、
「多彩な顔を持つ筆を知る」
ところから始めましょう。

“きれいに描く”ことはその次。
描きながら観察していきましょう。

一本の線には筆の速さや角度、
力の抜き方がそのまま現れます。

▶ 筆運びの速さや考え方については
こちらの記事で詳しくご紹介しています。⇩

水墨画の筆運び|速さはどれくらいが正解?線が変わる描き方のコツ

線一本に個性が出ます


同じモチーフを同じように描いても
その線は、人によって違ってきます。

その理由は?
もうお分かりですね!
次の理由からです。

●筆の持ち方
●ためらい・迷い
●力の入り方
●緩急のつけ方
●水分量の違い

ここまでで言えることは、

初心者でも上級者でも
「上手い下手」よりも
「その人らしさ」が出るのが
線なのです。

「こんな線をかきたい!」は、上達の第一歩です


上達のスタートは、
技術より「憧れ」です。

憧れの作品に出会って、
「こんな魅力的な線を描きたい!」
そう思ったあなた。

「もっとなめらかな線を!」
「もっと勢いのある線を!」
「もっと静かで重厚な線を!」

こんな願望や目標が出てきた時点で、
成長は始まっています。

今、あなたは、どんな線に憧れますか?

その線を“真似してみる”だけで、
練習の質が変わります。

線一本の表現は一筆で描くことと
深く関係していますが、
最初から出来る必要はありません。

▶ 一筆で描けないとダメなのか?は
こちらの記事をご覧ください。⇩

水墨画は一筆で描けないとダメ?初心者が知っておきたい考え方

指先ではなく、体全体を使って描きます


初心者さんが、始めて筆を持って
紙に描く姿を眺めていると、
ほとんどの人は固まってます(笑)

鉛筆持ちが身についているので、
指先で小さくコチョッと描きます。

指先には力が入っても、
そこから出てくる力が弱いため、
弱弱しい線になります。

一方、毛筆は、
肩、腕を軸に使って
体全体で描くようなイメージです。

なので、筆を持っている手に
力を入れる必要がありません。

この方法で描くとどうなるか?

●線が伸びる
●呼吸とリズムが合う
●線に「勢い」や「間」が出る

手先だけの作用ではないために、
小さな画面から大きな画面まで、
伸びやかに描くことが出来ます。

  • ここで、実践アドバイスとして、
    普段より少し大きめの紙を
    用意してください。
  • 和紙は貴重なので、 新聞紙でも大丈夫です。
  • 肩、肘、腕を少しだけ意識して、
    形を全く気にせず、
    円や線を描いてみてください。

気持ちよく描ければ正解です。

理想の線は偶然生まれるものではなく、
同じモチーフを繰り返す中で、
少しずつ育っていきます。

▶ 同じモチーフを何度も描く意味についてはこちら。⇩

同じモチーフを何度も描く意味|水墨画が上達する人の練習法

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まとめ

いかがでしたか?
今回は、水墨画の線が生きる理由と
描き方の考え方を書いてみました。

①毛筆の線は、様々な表現が可能
②「憧れ」は、上達の第一歩
③体全体を使って描く

日頃のお稽古のヒントになれば幸いです。

ABOUT US

はじめまして 水墨画作家のCHIKA.Nです。水墨画を独学から始め、描き続けてきた絵描きです。初心者や独学者がつまずきやすいポイントを、技法だけでなく「考え方」から伝えること。そして上達の速さより続けることを大切にお伝えしています。 水墨画を少し安心して続けられる場所として、このブログを運営しています。  京都生まれ、兵庫県在住