こんにちは 水墨画画家のCHIKAです。
四君子とは、
四つの草花に例えられた
君子(徳のある立派な人)の特長を意味しています。
この記事では、その中の春蘭を
取り上げたいと思います。
竹で「まっすぐな運筆」を学ぶならば、
蘭は「曲線の運筆」を身につけることが
出来ます。
▶水墨画の基本とされる理由は、
こちらの記事で解説しています。⇩
目次
① なぜ春蘭は水墨画の基本なのか
春蘭の長くしなやかな葉を描くことで、
伸びやかな線の練習になります。
●筆の入り(起筆)
●筆の送り(行筆)
●筆の抜き(収筆)
一連の筆運びが、一枚の葉から学べます、
春蘭は運筆の基本を学ぶ
最適なモチーフです。
▶運筆の考え方はこちらでまとめています。⇩
② 春蘭で身につく3つの技法
春蘭を練習することで、
3つの技法を学べます。
①一気に引く曲線→一連の運筆
②太い線、細い線→運筆の強弱とリズム
③墨の濃淡→にじみ、濃淡変化
心がけたいのは、
勢い、リズム、間です。
▶この記事では、筆運びの速さはどれくらい?
という疑問にお答えしています。⇩
③ 春蘭の描き方|基本手順
春蘭の描き方の基本手順です。
①葉
②花
③花茎
④花芯
特に重要なのは葉です。
蘭らしさの多くは
葉の線の動きで決まります。
春蘭の葉を描くコツ
①根本から、上へ、右へ、左へ
筆を伸びやかに動かす。
②長短、表裏、太い細い等で動きを表現
③筆の入り・抜きを意識して、緩急をつける。
●一筆目は長く描き、二筆目は短く、三筆目で鳳凰の眼の形の空間を作る。
●一筆目は長く描き、二筆目は短く描き、交差させることで鳳凰の眼の形の空間を作り、三筆目でこの鳳凰の眼の形を壊す。
春蘭の花を描くコツ
①形、向きをパターンで覚えると早い
②一色より調墨で変化を付ける
③外から中心へ、まとめる

春蘭の花茎を描くコツ
①花のすぐ下から順に描き下ろす。
②薄墨で、鱗片の感じを出す。
春蘭の花芯を描くコツ
<花芯>又は点心

①“心”の漢字を崩したように、
“点”描きで調子をつけて入れる。
④ 春蘭がうまく描けない理由

春蘭がうまく描けない理由として、
次のことが考えられます。
●線が震える
●葉が伸びない
●葉がバラバラになる
これらの原因の一つは、
ゆっくり慎重に描こうとし過ぎるからです。
少し、勢いを付けて描くほうが
自然な運筆が出来ます。
その場合、どこで線を終わらせるかを
意識して運筆しましょう。
春蘭を練習するおすすめ方法
①一本の曲線の練習
・紙いっぱいを使って10本くらい描く
・始点、終点の位置をしっかり意識する。
・どこで力を入れるか、どこで抜くかを意識する
・伸びやかな葉を描くリズムを覚える
②竹と交互に練習する
竹と蘭は
とても良い練習の組み合わせです。
竹 → 直線
蘭 → 曲線
両方を描くことで、
筆のコントロールが上達します。
▶力強い直線を学ぶなら、
竹の練習が、おススメです⇩
▶梅の枝ぶりで多彩な線を学ぶなら、
「梅の描き方」が、おススメです⇩
まとめ
いかがでしたか?
春蘭は、「技法の教科書」です。
②曲線の強弱、リズムが身に付く
③間(余白)を意識する
日頃のお稽古のヒントになれば幸いです。
▶水墨画の描き方を紹介した
絵の教科書「芥子園画伝」の記事はこちら⇩







