【水墨画】猫の描き方|“動きを感じさせる生き物”を描くための工夫

こんにちは
水墨画家のCHIKAです。

猫を描いてみたいと思います。

どうせなら
“動きを感じさせるための
工夫をしてみませんか?

水墨画で対象物を描くときに
壁になっていることは
なんでしょう?

「こんな猫の絵を描きたい」
と思っても下書き出来ない とか
滲みがコントロール出来ない とか?

そうなんですよね。

そこが水墨画の特徴で
醍醐味なんですが、
ハードルが高いところです。

それでも水墨画風に
描けたらかっこいいですよね!!

そのハードルを少しでも
低くするためにも
いくつかの方法と工夫を
ご紹介したいと思います。

目指すは写実ではなく
“動きを感じさせる”絵です。

水墨画で猫を描く/動きを表現するには


動きのない絵と
動きのある絵の違いは
なんでしょう?

私は古画を臨画することで
確信したことなんですが、
一言で言えば

「勢いが感じられる」
かどうかです。

ではどんな方法があるか?

水墨画の描き方には
線と面の2つの
表現方法がありましたね!

こちらの記事もどうぞ ⇩⇩⇩

水墨画と墨絵の違いって?をスッキリ解説|線の魅力、面の魅力

そこから考えたいと思います。

水墨画で猫を描く/線の表現


水墨画の場合は
やはり線が生きてるか否か。

運筆が早いとそれだけ
線は生きてきますし、
動きを表現出来ます。

線に抑揚をつけたり、
はねたり押さえたり。

また逆に描かないことも
描く以上に表現の
効果があったりします。

そのためビッシリと
細かく描き込まなくても
ほんの数本の線だけで
猫のしなやかな体の動きを
表現することも可能です。

[猫児図]月岡芳年 臨画

但し、いきなりは難しいので
研究と練習は必須です。

水墨画で猫を描く/面の表現


水墨画の面表現では
紙の滲みを利用します。

猫の毛描きも
紙の滲みだけで
表現することが出来ます。

にじみを使えば
立体感も出せます。

筋肉の動きや模様も
濃い薄いで表現可能です。

面表現が出来ることによって
無駄な線や余計な表現を
しなくて簡潔に
表せるようになります。

線の表現と同様に、
いきなりは難しいです。

その段階ごとの
研究と練習は必須です。

水墨画で猫を描く/パーツの動き


表現方法がわかったところで
どこにポイントを置いて
工夫すればよいでしょうか?

  • 顔の向きや表情
  • 体の向きや動き
  • 前足、後ろ足の動き
  • 耳の向き
  • 目の瞳孔の大小  などなど

猫のどんな表現を
描きたいのかを
はっきり決めると
動きもハッキリ
決まってくると思います。

水墨画で猫を描く/デッサン


次は本画を描くまでに
どうしても下絵や下書きが
欲しい場合です。

鉛筆を使い慣れている方なら
この時点でしっかり形にして
下絵を作られれば
良いと思います。

他にも使い慣れている
道具があれば
それを使ってデッサンなり
下書きをしてみてください。

水墨画で猫を描く/その他の表現


下絵を作るのに
デッサンやスケッチの他に
活用出来るものは
ないでしょうか?

水墨画で猫を描く/写真と画像

スケッチやデッサンは苦手な方、
きっと多いと思います。

写真や画像を使いましょう。

初心者の場合は
下書きもなく描くのは
ちょっとハードルが
高すぎますよね。

写真や画像も上手く
利用していきましょう。

写真や画像を下書きに
します。

アタリをつけて
描き始めるのも
OKだと思います。

ただし、写真や画像を
使ったとしても
それに頼り切って
写し取るだけでは、
面白くありませんよね。

水墨画ですからね。
偶然や思い切りも
面白味を出す
大事な要素です。

日頃の観察やデッサンが
大切になってきます。

それに加えて
想像力も働かせましょう。

水墨画で猫を描く/骨格を知る

猫の骨格や肉付きを
知ることなども
ホントはとっても大切です。

この記事では
研究不足なので、
触れないことにしますが、
そこまでやってみようという方は
是非、挑戦してみてください。

水墨画で猫を描く/動きの工夫


下絵が用意出来ました。

でもここでちょっと
工夫したいと思いませんか?

動きのある猫の絵を
描くためにこんな工夫は
どうでしょうか?

水墨画で猫を描く/前後の動き

前後の動きを想像

下絵に写真を活用する場合です。

これから作画する猫に
動きをつけたい場合、
猫が写真に納まる
前後の動きを想像してみます。

写真は言うまでもなく
一瞬を狙って撮られています。

「なんかしゃべってるみたいね」
「走り出しそうだ!」
「目が動きそうだ!」

改めて文章にすると
難しい作業のようですが、
普段頭が勝手にしている
能動的な行為です。

全くの静止像を
写すのではなく、
猫にちょっと動きをとらせて
線や面表現にも
工夫をしたくなる

そんな意識が働いてきます。

改めて写真を見ると
「尻尾の先に微妙に
力が入ってるぞ!」

「耳が左右別の方向に
向いてる!」

という猫の動作の情報が
見えてきます。

これを繰り返していると
見えている情報だけではなく、
質感や量感なども
感じられてきます。

すぐには形に出来なくても
気持ちは投影されるものです。

少しだけ想像力を働かせて
描きたい動きのある
ポーズをとらせてみましょう。

絵画だからこそ
少し誇張気味の表現でも
その動きがいかにも
猫らしく活きてくる!

そんな表現も
不可能ではありませんよ。

水墨画で猫を描く/技法の確認


ここまで
①線描き
②面描き
③鉛筆で下絵作り
④写真でアタリを取る

方法をご紹介してきました。

あとは

どんな猫を
どんな感じで描きたいか?
です。

水墨画で猫を描く/描く順番


水墨画でにじみのある紙を
使う場合は注意が必要です。

本画の時の描く順番を
押さえておくことです。

水墨画用の紙(画仙紙)は
筆跡が付きやすいです。

墨を入れる順番が違うと
乾いたときに
思っていた状態と違って
不自然なことになります。

あとから筆を入れても
先に入れた墨が
浮き上がってきます。

押さえておきましょう。

水墨画で猫を描く/揃える道具


<準備するもの>
画像コピー、写真
和紙、色紙
墨、筆
吸水紙(念のため)

水墨画で猫を描く/写真他

描きたい猫の写真、画像、
スケッチ他を用意

水墨画で猫を描く/和紙、色紙

慣れないうちは、
なるべく滲みの少ない
ものを選びます。

水墨画で猫を描く/墨

固形墨を使います。

薄墨が綺麗に出る
ものであればベストです。

墨汁は練習の時だけに
しておきましょう。

もし作品にするのであれば
裏打ちするときに
墨が流れる可能性があります。

水墨画で猫を描く/筆

筆は水墨画用の
付立て筆小~中くらいのもの

あるいは穂先のよく効く
削用筆を使います。

顔のしっかり描く部分は
削用筆が描き良い
かもしれません。

水墨画で猫を描く/吸水紙

滲みを抑えるために
余分の水分を吸い取る紙を
用意しておきます。

使わない和紙か
あるいは専用の吸水紙が
良いと思います。

必ず使用するものでは
ありません。

水墨画で猫を描く/フリー画像の場合

◎フリー画像サイトから
絵に出来そうな画像を
ダウンロードします。

《フリー画像サイト》
・Pixabay
・写真AC
・Pakutaso etc

無料でダウンロード出来て
様々な用途に利用出来ます。

  • 白黒印刷します。
  • アタリを取る場合、
    必要であれば拡大コピーします。
  • アタリを取り終えた写真は
    作画のときのお手本
    として使います。

水墨画で猫を描く/引き算アート


いろいろな方法と工夫を
ご紹介してきましたが、
押さえておきたいところは

水墨画はあくまで
引き算のアートです。

いかに少ない筆数で
表現するかが面白いところです。

このブログで何度も
書いてますが、
やっぱり水墨画は
沢山描いて慣れることが
一番の近道です。

こちらの記事もどうぞ ⇩⇩⇩

【水墨画】初心者必見!まず気軽に始めたい人の為の初めの1歩

経験上でも言えることは、
道具と描き慣れることが進めば
とっても面白くなってきます。

水墨画で猫を描く/面白い絵とは


『自分が見て面白い
絵ってなんだろ?』

逆の思いで考えてみましょう。

それは、

  • 動きのある絵
  • 物語のある絵
  • じっくり見入ってしまう
    画家の工夫がされている絵 などなど

つまり、誰もが『面白い!』と
鑑賞している絵は
描いている画家自身も
面白がって描いているに
違いないのです。

分かりやすく言えば、
子供の描く絵が
良い例ではないでしょうか

私はここが『絵になる絵』の
ポイントだなと思って
いつも意識しています。

水墨画で猫を描く/最後に


いかがでしたか?

日頃の練習に
ひと工夫加えてみて
動きのあるオリジナルな
猫を描いてみてください。

ほんの少しでも
お役に立てれば
嬉しい限りです。

まとめ

1. 線と面を使って表現
2. 描きたい猫の動きを決める
3. デッサンか写真・画像か。下絵の選び方
4. 描き手が面白がることが一番

2 件のコメント

  • 猫、私はやっぱり大好き なかなかCHIKAさんにたどり着けません
    久しぶりに拝見です。
    私がパソコンに向かう時は、講義内容のための資料集めやら、検索・・・
    たかが一つの言葉の意味やら背景やらなど理解をするのに、今の私には「ふーふー」で、多くの時間と体力まで消費してしまっています。
    この度、自粛を機会に茶道の点前を毎日していることはお話しました。5か月になります。いつも点前をしてから講義の準備したり一日が始まります。
    先日の講義の当日、準備不足もあり早朝にまず初めに、講義の準備にかかったのですが・・まったく集中できないのですよ。
    思い直して、いつもの様にお茶の室礼をきちんとして、点前で一服戴きました。
    それから・・集中で来たんですよ。  自分のささやかな発見ですね。ではまた 

    • 酒井様 
      たびたびコメントをいただきありがとうございます。お忙しいご様子が文面で伝わってきます。お点前で集中出来ることは素晴らしいですね!長年の御精進の賜物だと思います。ブログは長文ですので、お時間のある時にスマホからでも“水墨画ナビ”で検索していただければ嬉しい限りです。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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    ABOUT US

    はじめまして 水墨画作家のCHIKAです。ある日突然、日本人の大切にしてきた美意識に目覚めました。中でも水墨画の面白さにハマってウン十年。独学で学んだ経験を活かし、全くの独学でも楽しめる方法を日々trial and error で実践中。趣味は自然観察、美術鑑賞、茶道etc 京都生まれ