墨液はダメ?水墨画初心者向けの使い分けとは

こんにちは 水墨画家のCHIKAです。

「墨液って、使ってもいいですか?」

これはとてもよく聞かれる質問です。

はい、もちろん良いですが、
「墨液だけを使うのはもったいないです!
 固形墨の良さを知って、使い分けするのが
 理想です」

今回は、墨液について
見てみたいと思います。

こちらの記事も
「初心者の悩みに寄り添った記事です」⇩

墨を磨る時間は必要?水墨画初心者の疑問

固形墨と墨液の性質を理解しましょう


固形墨は消費期限はありません。

一本持っていると、かなり長く使えます。
最後まで中身が変化
することもありません。

手動で磨ることで
粒子の粒が不揃いになり、
その時々で深みや艶に変化が出ます。
それが固形墨の魅力となります。

一方、墨液は手軽です。
小さいサイズでも濃縮タイプだと、
一本でかなり使えます。

固形墨と違ってムラがなく、
均一なので、いつも同じ状態で
使うことが出来ます。

墨液の消費期限は長くて2年くらいです


墨液の種類は、
「天然膠系」と「合成樹脂系」です。

意外と知られていませんが、
墨液には期限があります。

膠系でも樹脂系でも
未開封で1~2年ほどです。

開封後であれば、
遅くても半年以内に使い切ることが
推奨されています。

固形墨でも磨ってしまうと同じです。
液体になれば「生き物にちかい」と
考えるのが妥当です。

色や定着に影響が出ますので、
にかわが変化しないうちに
使い切ることが重要です。

墨液は、表具屋さん泣かせです


化学成分(樹脂)が多い墨液は、
長期保存には向かないのが普通です。

見た目は変わらないので、
「古い墨液があるけど、
使ってもいいですか?」と、よく聞かれます。

出来れば避けた方が良いです(断言)

劣化のサインを覚えておくと
良いと思います。

・腐敗による異臭がする
・沈殿したりドロドロしている
・色の変化で、光沢がなくなる

作品用には使わない方が無難です。

表具屋さんにお願いする時に、
必ず聞かれることがあります。

「この作品に使っている墨液や絵具は
流れる心配は無いですか?」

にかわの効きが弱くなっているものは、
流れてしまうので、気を付けましょう。

少し視点を変えて、
こちらも初心者さんの
悩みに寄り添った記事です。⇩

水墨画は毎日描かなくても上達します。

学習スタイルに合った使い分けが理想です


練習(時間の無い時)には墨液、
作品制作には固形墨。
そんな使い分けもとても現実的です。

それでもあえておススメするのは、
違いを知ったうえで、
固形墨も積極的に使って欲しいと
いうことです。

まとめ

いかがでしたか?

①固形墨と墨液の性質を理解しましょう。
②墨液の消費期限は2年くらいです。
③学習スタイルに合った使い分けが理想です。

日頃のお稽古のヒントになればうれしい限りです。

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はじめまして 水墨画作家のCHIKA.Nです。水墨画を独学から始め、描き続けてきた絵描きです。初心者や独学者がつまずきやすいポイントを、技法だけでなく「考え方」から伝えること。そして上達の速さより続けることを大切にお伝えしています。 水墨画を少し安心して続けられる場所として、このブログを運営しています。  京都生まれ、兵庫県在住